今やトップランナーや市民マラソンやトレイルラン、ロードバイクなどでも活躍しているレッグウェアブランド「R×Lソックス」
実は「R×Lソックス」のランニング5指ソックスを最初に販売したのは12年前に西神田にオープンしたばかりの「フットトレーナーズ」だったのです。
いま走りたくなるメディア「スポリート」に掲載されていた記事を紹介します。
長年愛され続ける有名プロダクトから、あっと驚く新製品まで。ランニングにまつわる気になるテクノロジーを紐解く、スポリートの“テクノロジー図鑑”。第13回目のテーマは、R×Lソックスです!
──まずは、R×Lソックスの特徴を教えていただけますか?
まずひとつの大きな特徴は、“右・左別立体設計”です。R×Lソックスの基盤にもなっている技術で、特許も取得しています。「R×L」のブランド発足以前に、当時の社長が靴下の履き心地を探求するうえで、「どうして靴は左右で構造が違うのに、靴下は左右同じなんだろう」と疑問を抱いたことから生まれた技術です。
つま先の親指側が長くなるように編み、さらに小指側よりも親指側に厚みを持たせることで、足にフィットするように設計しています。つま先右左立体形状の特許を取得したのは、R×Lが世界初だったんですよ。当社にはほかにも独自のソックス製造技術を多数持っていて、特許の数は国内外含めて30近くにものぼります。
──きちんと左右別の構造で、足の形に合うよう立体的に作られているなんて驚きました。
私たちは、究極の履き心地を実現するためには、靴下の形を足そのものに近づけることが必要だと考えて、“靴下超立体化計画”をコンセプトに掲げています。
これは私の主観的な考えでもありますが、スポーツブランド各社さんが技術力を駆使してどんどん優れたシューズを作り出しているなかで、それでも足にトラブルが起きるのは99.9%靴下のせいだと思っているんです。豆ができたり、擦れてしまったりするのは、靴下がフィットしていないから。わずかな違和感が積み重なることによって、走り方に影響が出てしまうこともあるかもしれません。
靴下は、シューズと足をつなぐ重要な存在です。にもかかわらず、日本では靴下に対する関心がとにかく低い。ランナーの皆さんにも、シューズとウェアには数万円かけているのに、靴下は3足1000円で買った普通のアパレルソックスを履いている、なんていう人も多いのではないでしょうか。きっと、R×Lソックスを一度履いてもらえばすぐに違いがわかると思うので、ぜひこれからは靴下にも目を向けてもらえたらうれしいです。