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インソールが原因で足底筋膜炎に?

足底筋膜炎

土踏まずや足裏のかかと周辺などが痛くなる症状で、
朝起きての一歩目で足裏に激痛が走ったりします。

足底部のオーバーユースで起こることが多いのですが、
土踏まずが落ち込む動きから足裏に負担がかかることが原因となることが多いようです。

足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいと発症しやすいようで、この症状があらわれると、完全に近い状態に戻るまで運動や足裏に負担がかかる状態を控えないと、完治までかなりの長い時間を要してしまいます。

完治しても体の使い方が足裏に負担がかかるような歩行などをしている限り、繰り返し症状があらわれてしまうこともある厄介な症状です。

足裏の土踏まず部分のテンションが強くなったり、弱くなったりのギャップが大きいという意味では、

しっかりし過ぎた、硬ーいインソールを使うと、そのインソールを使用しない状態とのギャップで足底筋膜炎になりやすくなってしまうこともあります。

先日いらしたランナーの方は、体重が掛かっても全く変形しないような硬質のプラスチックで作られたインソールを使っていました。
しかも、過回内(オーバープロネーション)と診断されて処方されて作ったものだけに土踏まずがものすごい高さで上げられています。

この方はランニングで足を使った後の土踏まずが落ち込みやすい状況で、その高いアーチでキープされた状態から一気に偏平足状態で歩くことになってしまい、足底を痛めてしまいました。

 

同じようなインソールを使用していて、シンスプリントになったランナーの方もいらっしゃいました。

これは、アーチの落ち込みに連動して、スネの2本の骨(脛骨・腓骨)の間の動きが大きくなり炎症をおこしてしまったことが原因のようです。

また、硬いインソールでなくても、土踏まずがつぶれるような動きが大きな方の場合で、競技のときだけインソールを使うというアスリートにも同じような症状があらわれやすかったりもします。

例えばスキー選手で、スキーの時にインソールを使っていて、練習の後のロードワークでインソールなし、、というケースだったり、
トライアスロンの選手で、バイクでは使ってるけれどランニングではインソールを使用していない場合などが代表的な例です。

柔軟性の乏しいインソールを使い慣れてしまうと、
足をがっちり支えすぎてしまい
アーチを形成している筋肉(代表的なものに後脛骨筋や腓骨筋群)が運動で使われなくなってしまうため、機能低下を起してしまう可能性があります。
もちろん、運動のたびにアーチが落ち込んでしまっている場合も、筋肉のオーバーユースで同様に機能低下してしまうのですが、だからといって逆にがっちり止めすぎると、それらの筋肉が働かなくてもよい状態になってしまうので、使わなくなってしまうのです。

土踏まずが落ち込みすぎるからといってインソールで過激にアーチをあげすぎたり、
インソールの隙間をがっちり埋めてしまったり、硬い素材で作成するとこのような危険性があるのです。