以前、ある実業団ランナーが足底部を痛めてインソールを作りに来ました。
足をついても激痛。休むしかありません。
普段履きでランニングシューズを履いていたのをやめて、
厚底でシャンクの効いたトレッキングシューズ+インソールを普段から履くようにしてもらい、
復調に向けてのレースでは、周りの選手にびっくりされるほど初心者が履くようなセイフティシューズ+インソールで走りました。
つまり、足ができていない、完全に戻っていない不安定な状態ではトップアスリートでもセイフティシューズを履くのです。
逆に足がしっかりできている場合は薄いレーシングソールで走ったほうが、出来上がった脚力を発揮できるのです。(2020年の現在では厚底レーシングが流行していますが、薄底を新製品で出しているブランドもたくさんあり評価は拮抗しています。)
ちなみに私の知っている別の実業団の選手は、3タイプのシューズを使い分けていました。
バリバリのレース用(スポンジソールと言われる薄型)+軽量インソール
そしてバリバリのセイフティシューズ+インソール これは主にメインレース終了後の調整やシーズン初めのLSDで使用するそうです。
3足目はその中間くらいのスペックのもの+インソール。
この3足を条件や距離、体の状態に合わせて使い分け、
さらにレース用はトレーニングシューズと同仕様のインソールと、効果の弱めの軽量インソールの2枚でさらに使い分けをしていました。
トップランナー=レース専用のシューズをいつも履いている
、、必ずしもそういうわけではないのです。
追記:中にはレース用シューズを普段ばきにも使っている選手もいます。でもこれは間違いと言えます。トップスピードで走る設計のシューズと重心の移動の遅いシューズでは設計そのものが異なるからです。