医療用インソールとの違い

これまでオーダーメイドインソールの多くは、

足に問題が発生して、病院で処方され作成されるものがほとんどでした。

つまり、特定の足の疾患や足の障害（ケガ）に対して、

その症状の治療のために作られるインソールが医療用インソールです。

オーダーインソールの作成経験のある方のほとんどが、

インソールとの出会いは病院であり

治療目的でインソールを使ってきました。

医療用のインソールの目的は、

その症状を治すための装具であるため、患部が動かないように固定する「保存療法」のための装具として使用されます。

つまり、医師の管理のもと、使用期間が限られており、薬で言えば処方薬のようなもので、

症状が改善されたら、使用を中止すべきものです。

これらの治療目的のインソールが

スポーツや、健康な人の動く足のために使われるとどうなるでしょう？

治療用のインソールはもともと固定を目的としているため

足が動いていない時には快適です。

ところが、止まっている時にはよくても、

柔軟性のないインソールの形状が、

なめらかな足の重心移動を阻害してしまったり

運動中の足の動きにインソールが一緒に動いてくれません。

使用期間に関係なく長期使用されるとどうなるでしょう？

以前、固定力の強い医療用インソールを使い続けた方がいらっしゃいましたが、

その方は、足の症状が治ってからもそのインソールを日課のランニングで使い続けたことで、

素足の時に土踏まずを維持する力が弱まり

強いインソールなしではいられないような足になってしまいました。

スポーツ用のオーダーメイドインソールは、動きを重視したインソールです。

アスリートが、パフォーマンスを向上させるために

またケガを予防したり、２度と同じケガをしないように

足の動きに変化を与えることで、重心の移動をしやすくしたり、

ケガを起こしやすくする動きや、エラーポジション（姿勢）を取りづらくする効果があります。

このように、医療用インソールや、医師が監修するインソール、リハビリ施設で作成されるインソールとは

考え方が異なるのがスポーツ用オーダーメイドインソールであり、

スポーツや日常生活で、靴に入れて毎日使うことで、

より良い動きや、より良い姿勢を繰り返し練習させてくれる、サプリメントのようなアイテムなのです。

また、日本にはリハビリの専門家である理学療法士の方が

歩きを見ながらオーダーメイドで作成してくれるインソールもあります

このタイプのインソールは足の重心移動を 足裏に細かく切って貼ったパットによって

動きをコントロールするインソールで

歩行改善などを目的としたリハビリの現場で使用されていたり

一部スポーツでも使用している方もいらっしゃいます

使用感など 使う方の好みが分かれるところではありますが

・歩行を繰り返しながらの作成となり作成に時間がかかる

・作成者の技術と知識の差が出やすい

・医療機関やリハビリ施設で作られることが多く 健常者への接点が少なく普及につながっていない

などの課題があります。

フットトレーナーズの目指すもの

医療用インソールとの違い

既製品インソールとの違い

スポーツ用オーダーメイドインソール普及への取り組み

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